小直は粲立に擬す
「小直は粲立に擬す」、これは「玄語図での記号小直は粲立と名付けた条理になぞらえることができる」と解釈できますので、
玄語訓読から粲立を含んだ文を探し出し、どれとどの条理語(漢字)が粲立しているのかを見つけます。見つけた条理語が玄語図で、どんな記号で関係付けられているのかを調査すれば、この記号が粲立を擬していることなり、この記号が小直と考えられます。
玄語訓読より粲立する条理語を探しました。
以下が主なものです。そして、どのような直線で結ばれているか見るため、粲立する条理語(15:では「物」と「性」)を含む玄語図にリンクしました。
15:
性は体に偶す》物は気に偶す》物は性と粲立す》而して條理有り》
「物」と「性」が記号(直線に注目)で関連づけられている玄語図には、
[10]一二精麁図、[62]図名なし、[69]四界図、[92]性体気物図、[93]為物剖析図があります。
158: 気は物を得て而してA昜は粲立す〉 *Aは「陰」からこざとへんを除いた文字
「A」と「昜」が記号(直線に注目)で関連づけられている玄語図には、
[63]図名なし、[94]成物剖析図、[106]性体二界図、[127]交字舞踏図があります。
6388:
転持 相い分すれば》則ち規矩は粲立す》是を以て
「規」と「矩」が記号(直線に注目)で関連づけられている玄語図には、[80]形理正斜図があります。
13440: 生化粲立。唯だ混有の一を有す。則ち
「生」と「化」が記号(直線に注目)で関連づけられている玄語図には、[47]神運体立図、[68]循環鱗比図があります。
粲立を玄語図で探りますと、Fig.1
玄語図の一般的な構造の d-a-b,c-a-b,e-a-b
などで示される形に条理語が配置されています。すなわち、太い線で小円が接続されている形です。具体的に
d-a-b では、aに関して d,bが粲立していると考えられます。三浦梅園は粲立という条理を太い線すなわち小直で表現したと思われます。
三浦梅園の「粲立」の条理を探るために、「粲立」という条理を形作る要素として次のように考えてみます。すなわち「粲立」という条理はどんな要素があって成立するのかを考えます。
成立するための要素は、
1.3個の条理語
上記のうち1個[a]は、ある作用を与えると二つに分かれ、残りの2個[d],[b]は分かれた結果。(Fig.1
玄語図の一般的な構造参照)。
2.反観合一という思想により条理語を二つの条理語に分ける作用。
3.分かれたものは可逆性があり逆の作用で一つにまとまる。
これら要素を持つ条理語を玄語図から抽出して「総合粲立図」の作成を考えてみます。これは三浦梅園の粲立の全体像を図解する試みです。